わたしたちの梨作り

   毎年コンスタントに安定した美味しさと収穫量を生産するために、管理しております。

3月     摘蕾

梨の花の蕾が開き、中から花と葉の赤ちゃんが出てきます。この時点で必要のない花のつぼみだけを取り除き、葉っぱのみにします。梨は花が咲くときにたくさんの養分を必要とする為、必要ない花を取り除くことで、必要な花や芽に栄養を回すことができます。

4月  開花・授粉 

  梨の花が一斉に咲きます。梨の花はひとつの花そう(花のかたまり)に6~8個の花が、下から順番に咲きます。それぞれの品種に合った「番花」を狙って効率的に授粉します。

5月 摘果・新梢ピンチ

梨の木から新しい新芽が出てきます。多すぎる果実は摘果をしながら、混みすぎた新梢をピンチ(整理)します。この時点で最終着果量にすることにより、養分が効率よく梨の実に集中し、大玉の梨をたくさん作ることができます。

6月 新梢管理

梨は本来立ち木で20m以上になるものを、地面と平行な棚につけて栽培しています。その為新しい枝が出すぎたり、逆に弱いところもあります。混みすぎた枝や葉をピンチし、強いところは紐で引き込み、弱いところは紐を使って立て、理想的な「おわん型」の樹形を維持しながら管理します。冬の剪定を考えながら「材料集め」の作業です。

常に木漏れ日のこぼれる園を維持し、葉や実にたっぷりと太陽の光を当てます。

7月 収穫直前

もうできることはほぼありません。一年間の仕事の結果が表れる月です。

8月~10月 収穫

収穫期に入った梨は一つずつ確認し、適熟になったものを順次収穫します。日本ナシは基本的に追熟しません。その日のうちに撰果・箱詰めし、発送していきます。

11月 秋枝落とし

冬の長い剪定期間の落葉前に、もう確実に必要のない古い枝を落としていきます。まだ葉があり、立っている枝はまだ貯蔵養分を貯めるために働いています。切りません。

12月~3月 剪定

梨は剪定・誘引の出来が梨の出来の50パーセントほどを決めるといわれています。毎年軽トラック10杯以上の剪定枝が出ます。とても重要な作業です。